2021年1月16日土曜日

研究室の引越し

職場(大学)を移ることになった。コロナが終わりそうで終わらないなかで,一大事。
ただ,新しい大学では独立ポジションなので、基本的には超ハッピーな出来事。
大学の偏差値も下がってしまう,(物理的な)移動距離も遠い,などデメリットもあるのだが,まあ恵まれている方だろう。

これまで講座制には、デメリットしか感じなかったので、本当にハッピー。
研究ができて人格的に尊敬できる(部分がある)相当凄腕の教授がいる研究室でないと、
講座制はもはや回らないと思う。ただそんな研究室は旧帝大でも一部?
異動したい、というのは仕事のモチベーションにはなったのかもしれない。

今後はまず、「研究室の引越し」というものを行う必要がある。
これがなかなか情報に欠ける。
自分の場合は、いわゆる講座制の研究室から、独立研究室に移るので色々と問題が発生。

生じる問題は主に、
(1) 残る学生
(2) 資産に登録されている物品の移管(対 大学事務)
(3) 引越しそのもの
(4) 器具・装置の購入

ただ、なかなかこれが大変(進行形)。今後さらに混乱しそうなので、備忘録。

(1) 残る学生
理系大学では、何人かは大学院に進む。
自分の場合にも修士学生が複数。。。博士学生がいればむしろ助かったのだろうけど。
さらに移動先の大学院を受験する、とかの話が出てくる場合は、
相当ややこしい話になるだろうな。。
学生さん達を新大学に連れていければ、万事解決。
新勤務先では、保険さえ通してくれれば、問題はないらしい。
が,今回は前ボスの意向で×。
Zoomで連絡取りつつ、不定期に来てもらうしかなくなる。
進学予定者は,ほかの人に指導を変わってもらった方がお互いに良いのかも。

(2) 資産に登録されている物品の移管(対 大学事務)
理系の場合、高額の装置は資産として大学に登録されている。
いわゆる科研費で購入したものは、資産登録の解除(除却)とともに、異動先で
新規登録する必要がある。おそらく、これは事務上のルールに沿って粛々と進めればよい。
問題は、科研費以外の資金で購入した器具やパソコンなどの物品。
現在の大学では、少額物品という名称で大学側に登録されている(どこでも同じ? 私立国立で違うのかな。。)。
勝手にもっていくのはまずい。けれど、金額的には少額なので、移管手続きというわけにもいかない(移動先で登録制度がない)。
最悪、持っていけない、大学に没収される可能性がある。
PCについては、痛いは痛いが仕方ない。(一部だけでも認めてほしいけど。。。)
装置関連の特定用品は痛すぎる。装置の付属品だったりするので、小物でもないと使えない。
現状、大学全体の庶務課的なところの判断待ち。移動するひとは定期的にいるはずだけど、
皆さんどうされているのだろう??

追記
事務から連絡が来た。資産に認定されているので、持っていけないとのこと。
また平行して申請した除却も一部認められないとのこと(要は資産のまま)。
除却が認められなかった装置は本当に痛いけど、これについては数年間の機器の貸し出しを提案される。
京大は99年貸し出しという噂。

最近買ったPC関係は問答無用で持って行けず。致し方なし。
(科研費で買ってればよかった)。

(3) 引越しそのもの
これは、金額的にも時期的にも大変な問題。
まず、おかねの問題。受け入れ先の大学が出してくれる、あるいは研究費から出せる場合もあるらしいけど、今回はゼロ。ちなみに、個人の赴任費用もゼロ。なんというケチ大学。
そして、現在の所属大学での研究費(校費)は、引っ越しには使用できないそうな。。。
まあ分からなくもないが、根拠は不明瞭。

なので、科研費に頼らざるを得ない。さすがに科研費からは出せるはずと思うのだが、
ネットに落ちている國學院大のQ&Aでは不可とある。まじ???
現在、所属事務に確認中。
→ 1回目の回答。科研費では出せない、移動先の大学から出してもらえとのこと。
→ 科研費ハンドブックを読んでいたら出せそうな気配がする。
→ 覚悟を決めてもう一度聞く。色々文句も言われたけど、出します、とのこと。
 ???って気持ちもあるけど、とりあえず一安心。

これでようやく業者さんにコンタクトが取れる。
業者はとりあえず日通にコンタクト。
精密輸送は半端じゃない金額になるので、通常の引越し。
単身パックLを最大の3つで考えていたけど、引越し距離が100km未満の自分の場合は、
2トントラック1台でも10万弱ぐらいらしい。こっちの方が、色々と融通が利く。
ただし、日程は3月上旬。3月末だと3倍に跳ね上がるそうな。。。末恐ろしい。
初めは個人で頼んで立替払い、にしようと思っていたけれど、日通は請求書払いには対応してくれるとのこと。ただ、納品書という概念は、「もの」ではないので引越し業界にはないらしく、輸送完了書みたいな書類になるそう。ここらへんは柔軟に対応してくれるみたい。科研費から出せない場合は個人払いなので、値切れるだけ値切ろう。

追記
日通はその後、連絡が全然来ない。
見積もりもその場ではくれず、プッシュして週またいで4日後。日通遅すぎ。
連絡来ないので、相見積取るつもりなかったが、アリさんマークの引越社に連絡。
即日来てくれて、その日に見積もりをくれる。
アリさんに決定。正式名称は引越社というらしい。
段ボールくれるらしい。。そりゃそうか。買う必要なかった。
後は、2トントラックに載るかどうか。
2トントラックにもショートとロングがあるらしいけど、今回はショート。
ただ、2トンショートでも段ボールだけなら80個ぐらい入るらしい(ネット情報)。
今回は段ボール以外は机ぐらいなので、なんとかなりそう。

ただ、精密な装置(ドン、と置かれては困るもの)は、自分で運ばざるを得ないかもしれない。これは、個人でやるしかないかな。。。
業者に頼むものと、自分で運ぶものを分ける作業がまずは必要。
追記
結局自分で運んだ。たいへんだったけど,車が合って良かった。
知り合いに聞いたら,こちらは3往復したよし。
2往復など,序の口だった。

次に、時期の問題。もちろん引越しのお金とも関連してくるのだが、
そもそもいつまでに明け渡さないとだめなのか?、そしていつ移転先に入れるのか?
という問題が研究室の引越しには生じる。
現所属は、幸か不幸か講座制なので、おそらくいつ出ても良い。
荷物だけ4月まで置かせてもらうことも可能だとは思うけど、費用の支払い方法的に
面倒になる気もする(科研費の移転作業なんかにも時間かかるだろうし)。
自分の場合の最大の障害は、移動先の研究室がいつ空くか?という問題。
現状今年度で退官の先生がいらっしゃる。おそらく、3月末ギリギリまでは居たいだろう。
そうなると、引越し時期はおのずと3月末か4月頭になってしまう。。。
⇒ 現実的なアイデアは、3月頭に引越しして、荷物を移動先の空いている部屋(学生実験の部屋など)に仮置きさせてもらうプラン。

追記
思い切って現任の先生に連絡をとってみた。
3月20日ごろなら、一部空けられるそう。
これなら引越しにぎりぎり間に合うタイミング。

(4) 器具・装置
これまでは、講座制研究室に所属していたので、良くも悪くも多くの器具は共用だった。
一方で、移動先は空っぽの部屋(になっているはず)。
なんで、すべての実験装置・器具を揃える必要がある。
これはさすがにきつい。。
解決策は研究費を当てるのみ。自分は科研費は来年が最終年度なので、申し込めない。
必然的に民間財団頼み。
5件ほど出したが、すでに1件お祈りメールが。。。(+_+)

0 件のコメント:

コメントを投稿

研究室の引越し

職場(大学)を移ることになった。コロナが終わりそうで終わらないなかで,一大事。 ただ,新しい大学では独立ポジションなので、基本的には超ハッピーな出来事。 大学の偏差値も下がってしまう,(物理的な)移動距離も遠い,などデメリットもあるのだが,まあ恵まれている方だろう。 これまで講座...